柴犬の子犬期、通称「わたわた期」は、好奇心と元気があふれ続けるまさに“黄金の時間”。
しかし、「かわいいけど少し扱いにくい…」「落ち着きがなくて大変」という悩みも多い時期です。
この記事では、柴犬のわたわた期を120%楽しみながらストレスなく育てる方法を、初心者でも分かりやすくまとめました。
過去に柴犬を育ててきた経験から、特に役立つ10のポイントを厳選して紹介します。
1. 「わたわた期」はどんな時期?特徴を知れば向き合いやすい
柴犬の子犬期はおよそ生後2〜10ヶ月の間。この時期は以下の傾向があります。
- エネルギーが有り余っている
- 自分の体と気持ちのコントロールがまだ苦手
- 初めて見るもの、音、匂いに敏感
- 人間でいう“幼児期”で落ち着きにくいのは当たり前
この特徴を理解するだけで、イライラがぐっと減ります。
2. エネルギー発散は「質×時間」で決まる
柴犬は運動量が多い犬種です。散歩の距離より質を重視すると良い結果が出ます。
- クンクン嗅ぎ散歩をさせる(脳の刺激になる)
- 帰宅前に軽く走る運動を加える
- 新しい道を取り入れ、刺激を増やす
満足度が上がり、家の中での落ち着きも改善します。
3. 「ルールの一貫性」が安心感につながる
犬にとって最もストレスになるのは「毎回ルールが違うこと」です。
- 入っていい場所・ダメな場所を固定
- 要求吠えには反応しない
- 褒めるタイミングを家族で統一
一貫性がある家庭ほど、柴犬は落ち着きやすくなります。
4. 室内でも使える知育おもちゃを活用
わたわた期は頭を使う遊びが抜群に効果的です。
- コングにフードを入れる
- ノーズワークマットを使う
- 宝探しゲームで嗅覚を使わせる
体力が有り余って暴れるタイプは、脳を疲れさせる方がよく落ち着く傾向があります。
5. いたずらは「ダメ!」より環境づくりが9割
柴犬の子犬は本能で噛み、引っ張り、探りたがります。叱るよりも環境を整えるのが先です。
- 届く場所に物を置かない
- コード類はカバーでガード
- ケージ・サークルの“安全地帯”を用意
叱る回数が減り、信頼関係もより深まります。
6. 毎日3分でできる「落ち着く練習」
短い時間でできる落ち着きトレーニングを紹介します。
- おやつを手に持ち、犬が座ったら与える
- 興奮したら無言で背中を向けて待つ
- 落ち着いたらすぐに褒める
興奮 → 無視 → 落ち着いたら褒める
このサイクルにより、驚くほど落ち着きが身につきます。
7. 甘噛みは“今だけの宝物”…でも正しい対処は必要
子犬特有の甘噛みは、成長とともに必ず落ち着きます。しかし放置はNG。
- 噛まれたら無言で手を引く(声を上げない)
- 代わりに噛んでいいおもちゃを渡す
- 興奮のピークでは休憩させる
8. 食事で落ち着きやすさが変わることも
フードの成分によっては興奮しやすくなるケースもあります。
- 高たんぱくすぎる食事
- 炭水化物の不足
落ち着かない日が続く場合は、食事の見直しもひとつの手です。
9. 夜の「スイッチが入って暴走」は普通のこと
通称“夜の大運動会”。多くの柴犬オーナーが経験します。
これはエネルギーの発散が不足していたり、寝る前の興奮が原因です。
夜は少しだけ頭を使う遊びをしてクールダウンすると、落ち着いて寝てくれやすくなります。
10. わたわた期は“あっという間”…写真と動画は今のうちに
多くの飼い主さんが「もっと撮っておけばよかった」と後悔するのが子犬期。
今しかない“わたわた感”をぜひ残してあげてください。
落ち着いた成犬になったとき、その記録が必ず宝物になります。
まとめ:わたわた期を楽しめば、将来もっと育てやすくなる
柴犬のわたわた期は、元気すぎて大変に感じる瞬間もあります。しかし、正しく向き合えば将来の安定した性格づくりにも大きく影響します。
今回紹介した10のポイントを生活の中に少しずつ取り入れることで、あなたと愛犬の毎日がさらに楽しく、安心できるものになります。
わたわた期を思いきり楽しみましょう!



コメント