大切な家族であるペットには、できるだけ長く健康でいてほしいものです。しかし「どれくらいの頻度で健康チェックをすべきか」がわからず、なんとなく放置してしまうことも。気づいた時には病気が進行していた、というケースも珍しくありません。
この記事では、犬や猫などのペットを対象に、健康チェックの最適な頻度や、チェックすべきポイント、病院に連れて行くタイミングについて解説します。未然に病気を防ぎ、ペットの健康寿命を延ばすための参考にしてください。
日常的な健康チェックのポイント
①食欲や排泄の変化を見逃さない
毎日の観察で最も重要なのが、食欲や排泄の変化です。いつもと違う食べ方をしたり、下痢や便秘が続く場合は要注意です。特に高齢のペットは、軽微な変化が大きな病気のサインであることもあります。
②体重や毛並みをこまめにチェック
月に1度程度は体重を測定し、毛並みの変化にも注目しましょう。急激な体重の増減や、毛のパサつき・抜け毛の増加は内臓疾患や栄養バランスの崩れが原因かもしれません。
③口臭や歯の状態も重要なサイン
意外と見落としがちなのが口腔内の健康。歯石の付着や口臭が強くなるのは、歯周病や内臓疾患の前兆であることがあります。週に一度は歯の状態をチェックし、歯磨きなどのケアも欠かさないようにしましょう。
動物病院での健康診断の頻度
①年に1回の定期健診が基本
健康な成犬・成猫であれば、年に1回の健康診断が推奨されています。血液検査や尿検査を通して、内臓の状態や感染症の有無を確認できます。これにより、症状が出る前の病気を早期発見できます。
②シニア期は半年に1回が理想
7歳を超える高齢期に入ったペットは、半年に1回の健康診断が望ましいとされています。慢性疾患のリスクが高まるため、より細やかなチェックが必要です。
③ワクチン接種時の診察も活用
混合ワクチンや狂犬病予防接種のタイミングにあわせて、簡単な健康チェックを受けるのも効率的です。ついでに体調の相談もできるため、病気の早期発見につながります。
チェック項目と記録の工夫
①健康チェックリストを作成する
「いつもと違う」を見逃さないためには、健康チェックリストの活用がおすすめです。体重、食事、便の状態、行動パターンなどを毎日記録することで、小さな変化にも気づきやすくなります。
②写真や動画で状態を記録
スマートフォンを使って、ペットの歩き方や表情を定期的に記録しておくと、異変があった際に獣医師に見せやすくなります。文章では伝えづらい症状も、動画でなら一目瞭然です。
③健康手帳やアプリを活用
最近では、ペット用の健康管理アプリも充実しています。ワクチンのスケジュールや体重の変化などを一元管理できるため、忙しい飼い主にもおすすめです。
まとめ:健康チェックでペットの寿命を延ばそう
ペットの健康チェックは、日々の小さな観察と、定期的な動物病院での診断の積み重ねが重要です。「元気だから大丈夫」と油断せず、日常の変化に敏感になりましょう。
今からでも遅くありません。今日から記録をつけて、年に一度は健診に行く習慣を始めてください。ペットの幸せな毎日を守るために、あなたにできる最初の一歩です。
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