【保存版】柴犬がベッドにおしっこする原因とやめさせ方|マーキング対策とNG行動

柴犬のベッドのマーキング原因の基礎と活用ポイントに合わせたアイキャッチ。柴犬とベッド・マットの利用シーンを表現。 要点:柴犬がベッドにマーキングするのは「トイレ 🐶 わんこのこと





【保存版】柴犬がベッドにおしっこする原因とやめさせ方|マーキング対策とNG行動


「ベッドにまたおしっこされてる……」「洗ってもにおいが取れない」「叱ってもやめてくれない」。
柴犬と暮らしていると、そんなガックリする朝を迎えたことがある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、柴犬がベッドにおしっこ(マーキング)してしまう原因とやめさせ方を、できるだけ分かりやすくまとめました。
単なる「トイレの失敗」だけでなく、本能・ストレス・環境・健康状態など、いくつかの理由が重なっていることも少なくありません。

次のような疑問を持っている方に向けた内容です。

  • なぜベッドばかり狙っておしっこするの?
  • トイレは覚えているはずなのに、急に失敗が増えた
  • 叱るしか思いつかないけど、本当は良くないって聞いた…
  • 今の対策が合っているのか自信が持てない

ひとつずつ整理していけば、「うちの子はこのパターンかもしれない」というヒントが見えてきます。
完璧を目指すよりも、「前より良くなった」を積み重ねていくイメージで、一緒に考えていきましょう。


  1. 柴犬がベッドにおしっこ・マーキングする主な原因
    1. 本能としての縄張り意識
    2. ストレスや不安・興奮からくるもの
    3. トイレの理解不足や生活リズムの乱れ
    4. 以前のおしっこのにおいが残っている
    5. 泌尿器のトラブルなど、体の不調が隠れている場合
  2. ベッドマーキングが続くと起こる困りごと
  3. 対策前に準備しておきたい観察と環境づくり
    1. 観察メモのつけ方
    2. ベッドとトイレの環境チェック
    3. 病院へ相談する目安を決めておく
  4. 今日からできるベッドマーキング対策ステップ
    1. 縄張り意識が強そうなタイプへの対策
    2. ストレス・不安が強そうなタイプへの対策
    3. トイレの理解があいまいなタイプへの対策
    4. クセになりかけているタイプへの対策
  5. やってはいけない対応と、上手な叱り方・ほめ方
    1. 避けたいNG対応
    2. 叱るより「静かに片付ける」ことを優先
    3. ほめるタイミングを逃さない
  6. まとめ:柴犬と一緒に安心して眠れるベッドを目指そう
  7. FAQ:柴犬のベッドマーキングでよくある質問
    1. 去勢・避妊をすればベッドへのマーキングは必ず治りますか?
    2. ベッドへのマーキングを見つけた直後、どう対応するのが正解ですか?
    3. 成犬になってからでも、ベッドへのマーキングは改善できますか?
    4. ベッドをケージの中に入れてしまうのはアリですか?
    5. ベッドを買い替えればマーキングは止まりますか?

柴犬がベッドにおしっこ・マーキングする主な原因

まずは、柴犬がベッドにおしっこしてしまうときに考えられる主な理由から整理してみます。
同じ「ベッドでのおしっこ」でも、マーキング行動なのか、トイレの失敗なのか、背景が違う場合も多いです。

本能としての縄張り意識

犬のマーキングは、本来「自分のにおいで印をつける」ための自然な行動です。
特に柴犬のような日本犬は縄張り意識が強く、

  • 自分の居場所をはっきりさせたい
  • 大事な人・物に自分のにおいをつけて安心したい

という気持ちが出やすいと言われています。
飼い主さんのにおいが濃くついたベッドや布団は、柴犬にとって「大事なもの」であり、「自分のにおいも足しておきたい」と感じやすい場所でもあります。

マーキングの特徴としては、

  • 少量だけちょん、とかけることが多い
  • 同じ場所の端や角を狙う
  • 片足を上げたり、壁際・家具の角などで行いやすい

といったパターンがよく見られます。

ストレスや不安・興奮からくるもの

柴犬は一見クールに見えますが、環境の変化や人間の感情にとても敏感です。
次のような出来事が続いたとき、ストレスや不安を落ち着かせるためにマーキングが増えることがあります。

  • 引っ越し、模様替え、家族構成の変化
  • 来客が多い・知らない人が出入りする
  • 留守番時間が急に長くなった
  • 大きな音(工事・雷・花火など)が続いた

ストレスが理由のときは、

  • 特定の出来事のあとにだけベッドでおしっこしてしまう
  • いつもよりソワソワ落ち着かない様子が見られる
  • 飼い主さんのあとをいつも以上に付いて回る

などのサインが一緒に出ていることもあります。

トイレの理解不足や生活リズムの乱れ

一見マーキングのように見えても、実はトイレの場所やタイミングの理解が曖昧なだけ、というケースもあります。

  • トイレの場所が途中で変わった
  • トイレシートのにおいが薄くなり、分かりづらくなっている
  • お留守番前に十分にトイレに行けていない
  • おしっこの我慢が苦手な体質で、少しの変化でも限界が来てしまう

この場合は、

  • おしっこの量が多く、一度で全部出しているように見える
  • ベッドだけでなく、ラグやソファなど柔らかい場所でもしてしまう

といった特徴が出やすくなります。

以前のおしっこのにおいが残っている

人間には「ほとんど消えた」と感じるにおいでも、嗅覚の鋭い柴犬には十分はっきりと残っています
一度ベッドでおしっこをしてしまい、そのにおいが残っていると、柴犬は

  • 「ここは自分のにおいをつける場所」
  • 「ここでおしっこしてもいい場所」

と学習しやすくなります。

特に、カバーだけ洗って中綿はそのままのベッドや、洗っても完全には乾きにくい厚手のベッドは、においが残りやすい傾向にあります。

泌尿器のトラブルなど、体の不調が隠れている場合

頻繁なおしっこ・色の異変・痛そうな様子があるときは、病気のサインとしての排泄トラブルの可能性もゼロではありません。

  • おしっこの回数が急に増えた/極端に減った
  • 血が混じっている・濁っている
  • おしっこ中に鳴く・力み続ける・落ち着かない
  • 水を飲む量が急に増えた・減った

このような様子がある場合は、原因探しより先に動物病院で相談することが最優先です。
病気が絡んでいるケースでは、どれだけ環境やしつけを工夫しても根本改善が難しくなってしまいます。


ベッドマーキングが続くと起こる困りごと

「そのうちおさまるかも」と様子見しているうちに、ベッドでのおしっこが習慣化してしまうと、次のような問題が起こりがちです。

  • 洗ってもにおいが取りきれず、部屋全体が臭う
  • 毎回の洗濯や片付けに時間と労力がかかる
  • 寝る前に「今日もされるかも」と不安になり、飼い主もぐっすり眠れない
  • 叱る機会が増え、柴犬との信頼関係に影響する

「このままではよくない」と感じたときが対策の始めどきです。
次の章では、無理なく進めるための事前準備についてお伝えします。


対策前に準備しておきたい観察と環境づくり

感情的に叱る前に、一度立ち止まって

  • いつ・どこで・どのくらいの量をしているのか
  • その前後にどんな出来事があったのか
  • ベッドやトイレの環境はどうなっているのか

を整理しておくと、対策の精度がグッと上がります。

観察メモのつけ方

難しく考えず、スマホのメモアプリやカレンダーで十分です。
次のポイントだけ、簡単に書き残しておきましょう。

  • 日時(例:11/10 夜23時ごろ)
  • 場所(例:寝室のベッドの右端、カバーの上)
  • 量(例:少量/ふつう/多め などのざっくり評価)
  • 直前の出来事(例:長めの留守番のあと、来客のあとなど)
  • 柴犬の様子(例:ソワソワしていた、やけに甘えてきた など)

数日〜数週間分を振り返ってみると、

  • 決まった時間帯にだけ起きている
  • 特定の出来事(留守番・来客など)のあとに増えている
  • ベッド以外の場所でも同じような行動が出ている

といった「パターン」が見つかることがあります。

ベッドとトイレの環境チェック

次のようなポイントを、一度まとめて見直してみましょう。

  • ベッドの位置がトイレに近すぎないか
  • ベッドの下や周りに、以前のおしっこがしみ込んでいないか
  • ベッドの素材や高さが、柴犬にとって落ち着きやすいものか
  • トイレの場所が分かりやすく、行きやすい動線になっているか
  • トイレシートの交換頻度は適切か(汚れたままになっていないか)

「思っていたよりトイレから近かった」「人の動線と重なって落ち着けない場所だった」など、環境を整えるだけで改善することもあります。

病院へ相談する目安を決めておく

マーキングかトイレの失敗か見分けがつきにくいとき、「ここまで来たら必ず病院に相談する」という目安を決めておくと安心です。

  • 数日〜1週間のあいだに、急に回数が増え続けている
  • 色・におい・血の混じりなどに変化がある
  • おしっこのときに痛そうに鳴く・落ち着きがない
  • 食欲や元気も落ちてきている

気になる変化があれば、観察メモを持って動物病院へ
獣医師に状況を伝えやすくなり、適切な検査や治療につながりやすくなります。


今日からできるベッドマーキング対策ステップ

ここからは、原因タイプ別に「今日から実践しやすい対策」を整理していきます。
すべてを一度にやろうとせず、自分の柴犬に当てはまりそうな対策から1つずつ試してみてください。

縄張り意識が強そうなタイプへの対策

飼い主さんや家のにおいを守ろうとしてマーキングしている場合は、「ここは安心な場所だよ」と伝える経験を増やしてあげるのがおすすめです。

  • ベッドの上で静かに一緒に過ごす時間を増やす
  • ベッドで落ち着いていられたときに、やさしく声をかけてなでる
  • おやつをあげるなら、興奮させすぎないよう少量を静かに
  • ベッド周りで大きな声を出さないよう家族で共有する

「ベッドは落ち着いて休む場所」「ここにいるといいことがある」というイメージがつくと、マーキングよりも休息モードに入りやすくなります

ストレス・不安が強そうなタイプへの対策

環境の変化や留守番がきっかけになっていそうなときは、生活のリズムと安心材料を見直すのがポイントです。

  • 留守番前後のスキンシップを少しだけ意識して増やす
  • お散歩や遊びの時間を、できる範囲で毎日同じ時間帯にする
  • 来客が多い日は、ベッドを一時的に別室に移動させる
  • 落ち着きやすい音楽や、香りの弱いリラックスグッズなどを取り入れる

「不安なときはベッドで落ち着ける」「飼い主が戻ってくるまで安心して待てる」という経験が増えると、ベッドにおしっこをかけてアピールする必要が減っていきます

トイレの理解があいまいなタイプへの対策

トイレの場所やタイミングが混乱している場合は、基本のトイレトレーニングをおさらいするイメージで取り組みます。

  • おしっこ前に見せるサイン(そわそわ、クンクンなど)を観察する
  • サインが見えたら、静かにトイレに誘導する
  • トイレでできた瞬間に、落ち着いた声でほめる・ごほうびをあげる
  • 失敗したときは黙って片付け、成功体験を優先的に強化する

また、

  • 寝る前・留守番前・来客前など、失敗しやすいタイミングの少し前に必ずトイレに連れて行く
  • トイレの場所や向きを変えすぎない

といった「予防のひと手間」も効果的です。

クセになりかけているタイプへの対策

何度かベッドでおしっこをしているうちに、「ここでしてしまうクセ」がつきかけている状態のときは、

  • においをできるだけリセットする
  • しばらくのあいだ、ベッドの使い方を変える

という2つのアプローチを組み合わせて進めます。

  • ペット用の消臭・除菌スプレーで、ベッドと周辺のにおいをしっかりリセットする
  • 中綿まで洗えるタイプなら、可能な範囲で丸洗いする
  • どうしてもにおいが取れないときは、ベッドの買い替えも検討する
  • 一時的にベッドを別の部屋に移す、もしくはケージ内に入れて使い方を変える

このときも、トイレで成功した経験を同時に増やしていくことが大切です。
「ベッド=マーキング」ではなく、「ベッド=落ち着いて眠る場所」という印象に上書きしていくイメージで取り組んでみてください。


やってはいけない対応と、上手な叱り方・ほめ方

ベッドでおしっこをされると、ついイライラしてしまうのは自然なことです。
しかし、次のような対応は逆効果になりやすいNG行動として知られています。

避けたいNG対応

  • 現行犯で大声で怒鳴る・叩くなどの体罰をする
  • 失敗した場所に鼻を押しつけて叱る
  • 「反省させる」つもりで長時間ケージに閉じ込める
  • ベッドを罰として取り上げ、寝る場所を極端に不快にする
  • においを十分に取らず、そのまま同じベッドを使い続ける

これらは一時的に行動が減るように見えても、

  • 飼い主の前で排泄すること自体を怖がるようになる
  • 見えない場所・隠れた場所でこっそりしてしまう
  • ベッドや寝る場所に不安を感じ、落ち着いて眠れなくなる
  • 飼い主との信頼関係が傷つき、別の問題行動として現れる

といったリスクが大きくなります。

叱るより「静かに片付ける」ことを優先

ベッドでのおしっこに気づいたときは、

  1. 柴犬を別の場所へ静かに移動させる
  2. 感情的にならないよう深呼吸をしてから片付けに入る
  3. ペット用クリーナーでにおいをしっかり取り除く

という淡々とした対応が基本です。
「やってしまった場所」よりも、次に同じ状況になりそうなときの予防に意識を向けてみてください。

ほめるタイミングを逃さない

一方で、トイレでうまくできたときのほめ方はとても大切です。

  • おしっこが出終わった直後に声をかける
  • 「えらいね」「上手にできたね」など、短くて分かりやすい言葉を使う
  • 落ち着いたトーンで、優しくなでる
  • ごほうびのおやつを使う場合は、少量を静かに渡す

「トイレでできると、いいことがある」「飼い主が喜んでくれる」と感じられると、柴犬は自然とその行動を選びやすくなります。


まとめ:柴犬と一緒に安心して眠れるベッドを目指そう

柴犬がベッドにおしっこ・マーキングしてしまう背景には、

  • 縄張り意識や本能としてのマーキング
  • 生活環境の変化によるストレスや不安
  • トイレの理解不足や生活リズムの乱れ
  • 以前のおしっこのにおいが残っているなどの環境要因
  • 体の不調や病気のサイン

など、いくつもの要素が絡み合っていることが多くあります。

大切なのは、感情的に叱る前に「なぜ?」を整理すること
観察メモをつけ、ベッドとトイレの環境を見直し、必要であれば動物病院や専門家に相談しながら、

  • においのリセット
  • 生活リズムの調整
  • 安心できるベッド環境づくり
  • トイレ成功体験の積み重ね

といった対策を少しずつ進めてみてください。

「頻度が前より減った」「ベッドではしなくなった」「トイレの成功率が上がった」といった小さな変化は、確かな前進です。
完璧を目指しすぎず、柴犬のペースも尊重しながら、お互いにとって心地よい寝場所づくりを続けていきましょう。


FAQ:柴犬のベッドマーキングでよくある質問

去勢・避妊をすればベッドへのマーキングは必ず治りますか?

去勢・避妊によってマーキング行動が減るケースは多くありますが、必ずゼロになるとは限りません
すでに習慣として定着している場合や、ストレス・不安が強い場合は、環境調整やトレーニングとの併用が必要になります。
手術の適否やタイミングは、柴犬の性格や体調、年齢によっても異なるため、必ずかかりつけの獣医師と相談して決めましょう。

ベッドへのマーキングを見つけた直後、どう対応するのが正解ですか?

基本は「静かに片付ける」ことを優先します。

  • 柴犬を別の場所に移動させる
  • 大声を出さないよう意識して深呼吸する
  • ペット用クリーナーでにおいをしっかり取り除く

そのうえで、次に同じ状況になりそうな場面を予測し、事前にトイレへ連れて行く・ベッドに近づけないなどの予防策を組み合わせていきましょう。

成犬になってからでも、ベッドへのマーキングは改善できますか?

成犬になってからでも、原因を整理し、一つずつ対策していけば改善は十分可能です。
子犬期より時間がかかることはありますが、

  • 頻度を減らす
  • 場所をトイレに近づけていく
  • ベッドでの成功体験(落ち着いて寝る・くつろぐ)を増やす

といった現実的な目標を立てて取り組むことで、少しずつ落ち着いていくケースが多く見られます。

ベッドをケージの中に入れてしまうのはアリですか?

一時的な対策として、就寝中だけベッドをケージ内に入れる方法は有効な場合もあります。
ただし、柴犬がすでにケージに対して不安や苦手意識を持っていると、かえってストレスになってしまうことも。
ケージを使うときは、

  • 日中から短時間ずつ、安心できる場所として慣らしておく
  • ケージの中でだけ特別なおやつやおもちゃを与える

など、ケージ=安心して休める場所というイメージづくりもセットで行うのがおすすめです。

ベッドを買い替えればマーキングは止まりますか?

新しいベッドに替えた直後はおさまることもありますが、根本原因がそのままの場合は再発する可能性が高いです。
ベッドを買い替えるときは、

  • においのリセット(古いベッドや周囲のにおいをできるだけ取る)
  • トイレ環境の見直し
  • 生活リズムや留守番の仕方の調整

なども合わせて行うと、再発防止につながりやすくなります。

もし対応に迷ったら、一人で抱え込まずに、かかりつけの動物病院や行動相談を受け付けている専門家に相談するのも良い選択肢です。
「うちの子の場合はどうしたらいい?」と具体的に聞いてみることで、安心して取り組めるヒントが見つかるはずです。


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