「買っても買っても、柴犬にベッドを破壊される…」
そんな悩みを抱える飼い主さんは多いものです。
柴犬は本能的な理由から“ほりほり”や“かじり破壊”をしてしまいがちですが、正しい対策を知れば、驚くほど落ち着いて使ってくれるようになります。
この記事では、柴犬のベッド破壊の原因から、具体的な対策、長持ちさせる活用術までを深堀りして解説します。今日から実践できる内容だけを厳選してまとめたので、ぜひ最後までお読みください。
柴犬がベッドを破壊する主な理由
本能による「穴掘り・巣作り行動」
柴犬は狩猟犬としての本能が強く、寝床を整えるために“ほりほり”する習性があります。
これは悪いことではなく、自然な行動です。
ストレス・エネルギー過多
散歩不足や刺激不足があると、余ったエネルギーが「破壊行動」として現れます。
特に若い柴犬は破壊的になりやすい傾向があります。
退屈・暇つぶし
留守番時間が長い、構ってもらえる時間が少ないと、ベッドが“暇つぶしのおもちゃ”化してしまいます。
噛みたい欲求(特に若齢期)
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、強い噛みたい衝動があります。
この時期はどんなベッドでも噛まれる可能性が高くなります。
破壊されないベッドを選ぶためのポイント
① 丈夫で噛み切れない素材を選ぶ
・バリスティックナイロン
・オックスフォード生地
・キャンバス地
などの耐久性の高い生地は非常に破れにくく、柴犬に相性が良いです。
② シンプル構造で誤食リスクの少ない形
綿が出てくるタイプは誤食につながり危険。
カバー一体型 or ウレタン一体型のシンプル構造が安全で長持ちします。
③ 通気性と清潔性の高さ
柴犬の抜け毛は多いため、洗いやすさは必須。
カバーが外せて洗濯できるタイプがベストです。
④ 床から浮いた「コットタイプ」も有効
噛みにくく、掘り掘りがしづらいので破壊予防に効果大。
【実践】柴犬のベッド破壊を止めるための対策
① ベッドは「ご褒美の場所」にする
ただ置くだけではなく、以下のように「良いことが起きる場所」と認識させます。
- ベッドでくつろげたら静かに褒める
- ベッドでおやつを与える
- ベッドの上で遊びの続きをする
これだけで、ベッドに対する破壊行動が減るケースは多いです。
② “暇つぶし用”の噛めるおもちゃを並行して与える
噛んでOKな対象を別で用意するのは非常に効果的です。
噛みたい衝動をそちらに向けさせるためです。
③ 破壊する瞬間を見逃さない(未然に止める)
破壊行動は一度覚えると癖になるため、最初が肝心。
噛み始めたら、
- 「違うよ」と短く声がけ
- 噛んでいいおもちゃに誘導
を徹底します。
④ 散歩量・運動量を見直す
若い柴犬の場合、運動不足が最大の原因であることも。
目安は以下です。
- 成犬:朝40分、夕40分
- 若齢期:プラスαで遊び時間を追加
⑤ 留守番時間が長い場合は知育トイを使う
・コング
・フードが出てくるボール
など、長く楽しめる知育トイは留守番時の破壊行動に効果があります。
ベッドを長持ちさせる「裏ワザ活用法」
① ベッドの下に滑り止めマットを敷く
ほりほりによるズレを防ぎ、布の摩耗が減ります。
② ベッドを複数ローテーションする
同じベッドを使い続けると、においが強くつき興奮しやすくなるため、
2〜3台のローテーションが有効です。
③ 寝室=安心できる場所にする
騒がしい場所に置くとストレスで破壊が増えることがあります。
静かで落ち着ける位置に変更するだけで改善することも。
④ フードやおやつをベッドで与えない
食べ物への興奮がベッドに結びつくと、掘る・噛む行動が悪化します。
こんな場合は注意!動物病院に相談すべきケース
- 破壊の勢いが急激に激しくなった
- ベッドの布や綿を飲み込んでしまった
- 留守番時だけ異常に破壊が多い
誤食は命に関わることもあるため、異変を感じたら早めの受診をおすすめします。
まとめ:柴犬のベッド破壊は「本能+環境+工夫」で改善できる
柴犬のベッド破壊は、叱っても改善しないことが多いですが、
本能を理解しつつ環境とベッドを工夫すれば、驚くほど落ち着きます。
ポイントは3つ。
- 破壊しにくい丈夫なベッドを選ぶ
- 噛みたい・掘りたい欲求を別の対象に向ける
- 散歩・刺激・運動量を適切に確保する
今日からできる対策ばかりなので、ぜひ実践してみてください。
あなたの柴犬が安心してくつろげる“お気に入りの寝床”が見つかりますように。


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