柴犬の性格ってこんなに違うの?知るだけで今日から育てやすくなる!





柴犬の性格はこう見抜く!特徴・タイプ別の見分け方と正しい向き合い方を完全解説



「うちの柴犬、みんなと違う?」
「なんでこんなに頑固なの?どう接すればいいの?」

柴犬は「個体差が大きい犬種」と言われますが、性格の見分け方のポイントを知っておけば、
その子に合った接し方やしつけがぐっと楽になります。

この記事では、柴犬の性格について次のポイントをわかりやすく解説します。

  • 柴犬の性格が「複雑」に見える理由
  • よく見られる性格タイプと特徴
  • 初心者でもできる性格の見分け方
  • 子犬・成犬・シニア期での性格の変化
  • 性格タイプ別のしつけ・接し方のコツ
  • やりがちなNG対応と改善ポイント

読み終わるころには、「だからうちの子はこうなんだ!」と腑に落ちて、
今日からの接し方が少し優しく、少し上手になるはずです。


柴犬の性格が「複雑」に見える理由|本能と歴史を知ると納得できる

まずは、柴犬という犬種の背景から見ていきましょう。
柴犬の性格を理解するうえで、「歴史」と「本能」を知っておくことはとても大切です。

縄文犬由来の“強い警戒心”

柴犬は日本の山間部で古くから活躍してきた、日本原産の小型犬です。
主に猟犬として、人と一緒に山に入り、獲物の存在を知らせる役割を担ってきました。

そのため、次のような気質が今も色濃く残っています。

  • 見知らぬ人や犬を警戒しやすい
  • むやみに甘えすぎず、自立心が強い
  • 自分の身は自分で守ろうとする本能が強い

これらはすべて、「野性の本能」が現代まで残っている結果であり、
けっして「性格が悪い」「わがまま」というわけではありません。

その結果、こう見えやすい

柴犬の性格は、日常生活の中で次のように見えることが多いです。

  • 頑固に見える
  • 他人にはあまり懐かない
  • 群れよりも「一対一」の関係を好む
  • マイペースで空気を読まないことがある
  • 感情表現がわかりにくい(ツンデレ)

柴犬はもともと、こうした気質を持っている犬種。
まずはその前提を知っておくだけでも、見え方や接し方が変わってきます。


柴犬の性格の基本5タイプ|あなたの子はどのタイプ?

ここからは、柴犬によく見られる性格を5つのタイプに分けて紹介します。
実際には複数のタイプが混ざっていることも多いので、
「一番近いのはどれか?」という感覚で読んでみてください。

① 頑固で一本気タイプ

柴犬と聞いて、多くの人が思い浮かべるのがこの「頑固タイプ」です。

特徴

  • 自分ルールをしっかり持っている
  • 気分が乗らないと指示に従わない
  • 一度覚えたことはきちんと継続できる

よくある行動例

  • 散歩コースを絶対に変えたがらない
  • 気に入らない抱っこやスキンシップをはっきり拒否する
  • おもちゃやフードボウルなど、「自分のもの」に強い執着を見せる

向き合い方のポイント

  • 感情で怒鳴らず、ルールを一貫させる
  • 「ダメ」だけでなく「こうするといいよ」を教える
  • 小さな成功体験を積ませて、信頼関係を太くしていく

頑固タイプの柴犬は、「筋が通った人」が大好きです。
コロコロ変わるルールよりも、一貫した態度で接することが何よりのカギになります。

② 甘えん坊で依存しやすいタイプ

最近は、いわゆる「洋犬っぽい性格」の甘えん坊な柴犬も増えています。
飼い主にベッタリで、とてもかわいいタイプです。

特徴

  • 家の中では常に飼い主の近くにいたがる
  • スキンシップや撫でられるのが大好き
  • 留守番が苦手で、分離不安になりやすい

向き合い方のポイント

  • クレートトレーニングなどで「一人でも安心できる場所」を作る
  • 短時間の留守番から少しずつ練習し、自信をつけてあげる
  • 構いすぎて依存を強めすぎないようメリハリをつける

甘えん坊タイプは、愛情をたっぷり注ぎながらも、自立をサポートしてあげることが大切です。

③ 観察力が鋭い慎重派タイプ

柴犬らしさがよく出るのが、この「慎重派タイプ」です。
初対面の人や環境に警戒心を示し、じっくり様子を見る子が多いです。

特徴

  • 初めての場所や物を警戒しやすい
  • 知らない人に触られるのが苦手
  • 小さな音や変化にも敏感

向き合い方のポイント

  • 無理に触らせたり、抱っこさせたりしない
  • 自分から近づいてくるのをゆっくり待つ
  • にぎやかな場所では、安心できる距離をしっかり確保する

慎重派タイプは、「怖い思い」をさせないことが最優先。
信頼関係が育つと、家族には驚くほどの甘えん坊になることもあります。

④ 超アクティブ・遊び大好きタイプ

体力おばけのように元気な柴犬もいます。
特に若い頃は、「散歩したのにまだ遊びたい!」という子も少なくありません。

特徴

  • ボール遊びや追いかけっこが大好き
  • 運動不足になるといたずらが増える
  • 退屈が大の苦手

向き合い方のポイント

  • 散歩だけでなく、頭を使う遊び(宝探しゲームなど)も取り入れる
  • 「座って待つ」「合図が出たらスタート」など、ルールのある遊びをする
  • 留守番前に十分な運動時間をとる

アクティブタイプは、エネルギーの出口を用意してあげれば、とても扱いやすいパートナーになります。

⑤ マイペースでおだやかタイプ

柴犬の中には、全体的におだやかでトラブルが少ない「マイペースタイプ」もいます。

特徴

  • 人にも犬にも比較的フレンドリー
  • 興奮しすぎることが少ない
  • 初めての人にも挨拶できる子が多い

向き合い方のポイント

  • 褒めを中心にのびのび育てる
  • 危険察知が鈍い子もいるので、交通量の多い場所などは特に注意する
  • シニア期の変化(痛みや衰え)にいち早く気づけるよう、日々の様子を観察する

マイペースタイプは、初心者にも飼いやすい反面、
「大人しい=問題なし」と油断しないようにしたいところです。


【初心者向け】柴犬の性格を見極める5つのポイント

「うちの子の性格タイプがまだよく分からない…」という方のために、
家庭でもチェックしやすいポイントを5つにまとめました。

1)耳としっぽの動き

犬は言葉を話せない代わりに、耳やしっぽで感情を表現します。
特に柴犬はしっぽがよく動く犬種なので、感情の変化が分かりやすいです。

  • 耳が後ろに倒れる…不安・警戒
  • しっぽが大きく振れている…喜び・うれしさ
  • しっぽが下がって足の間に入る…怖い・緊張

「この場面でこういうしっぽの動きをすることが多いな」と記録していくと、
その子の性格パターンが見えやすくなります。

2)初対面の人・犬への態度

初対面のときの反応は、性格がよく現れるポイントです。

  • すぐに近づいていく…社交的・甘えん坊タイプ
  • 飼い主の後ろに隠れる…慎重派・怖がりタイプ
  • 一歩引いたところからじっと観察…観察力の高い慎重派

無理に近づけるのではなく、「この子はこういうタイプなんだな」と受け止めるところからスタートしましょう。

3)知らない環境に行ったときの反応

初めての場所や、いつもと違うシチュエーションも性格が出やすい場面です。

  • 匂いをくまなくチェックしてから行動する…慎重派
  • あまり気にせずどんどん探検する…好奇心旺盛タイプ
  • 固まって動かない…怖がり/過度な緊張

動き方や表情をよく観察して、「何が苦手か」「何を楽しんでいるか」を見つけていきましょう。

4)嫌なことをされたときの“断り方”

柴犬は、嫌なことをはっきり拒否する犬種でもあります。
しっかり観察していると、「嫌だよ」というサインが必ず出ています。

  • 顔をそむける
  • 体をかたくする
  • 唸る・歯を見せる

こうしたサインを無視して続けてしまうと、噛みつきなど大きなトラブルにつながることも。
「嫌がっているサイン」を見逃さないことが大切です。

5)ごはん・遊び・散歩の“優先順位”

何を一番楽しみにしているかも、性格を判断するヒントになります。

  • ごはん命…食への執着が強く、トレーニングのご褒美が効きやすいタイプ
  • 遊び命…アクティブで、遊びを通じたしつけが向いているタイプ
  • 散歩命…外での刺激を好む、活動的タイプ

その子が一番うれしいことを、ご褒美やコミュニケーションの軸にしてあげると、
性格に合ったしつけがしやすくなります。


子犬・成犬・シニアでどう変わる?柴犬の性格の変化

柴犬の性格は、生まれつきだけでなく、
年齢とともに少しずつ変化していきます。
各ライフステージの特徴を知っておくと、より適切に向き合うことができます。

子犬期(〜1歳くらい)

  • 好奇心が強く、いろいろなものに興味津々
  • 同時に、怖い経験がトラウマになりやすい時期
  • 人や犬、音、物に慣らす「社会化」が特に大切

この時期に「怖い」「嫌な」体験ばかりしてしまうと、
成犬になってからの怖がり・攻撃性につながる場合もあります。
あせらず、少しずつ慣らしてあげましょう。

成犬期(1〜7歳くらい)

  • 体も心も安定してくる時期
  • その子本来の性格がよく出る
  • しつけや接し方の違いが、行動の差となって現れやすい

「頑固さ」や「甘えん坊」「慎重さ」など、子犬期に見えていた性格がはっきり固定されてくる時期です。
しつけのやり直しもまだ十分間に合います。

シニア期(7〜8歳〜)

  • 全体的に穏やかになる子が多い
  • 体の痛みや不調から、怒りっぽく見えることも
  • 聴力・視力の低下により、不安を感じやすくなる

シニア期に性格が急に変わったように見える場合は、
体の不調が隠れていることも多いもの。
動物病院での定期チェックを欠かさないようにしましょう。


柴犬の困りごと“性格別”の対処法

ここからは、性格タイプ別にありがちな「困りごと」と、その対処のヒントを紹介します。

頑固タイプへの対処法

  • 指示はシンプルに、1つずつ
  • 成功したらすぐに褒めてご褒美を渡す
  • 怒鳴る・叩くなどの罰を使わない(信頼関係が壊れる)

頑固タイプには、「やればできる」「やったら褒めてもらえる」という成功体験を積ませることが何より大切です。

甘えん坊タイプへの対処法

  • クレートやベッドなど「自分の安心基地」を作る
  • 短時間の留守番から徐々に慣らしていく
  • 帰宅時に大騒ぎしない(静かに接することで、留守番=大事件ではないと教える)

「ずっと一緒」が当たり前になりすぎると、お互いに負担が大きくなります。
適度な距離感もプレゼントしてあげましょう。

慎重派タイプへの対処法

  • 無理やり撫でさせない・抱っこさせない
  • 新しい人や犬と会うときは、距離をとって様子を見る時間を作る
  • 怖がっているときに無理をさせない(怖い ⇒ 攻撃 になりやすい)

慎重派タイプは、一度「怖い」と感じてしまうと、その印象が長く残ってしまうことがあります。
じっくり時間をかけて、安心できる経験を積ませてあげることが大切です。

アクティブタイプへの対処法

  • 散歩時間をしっかり確保する(目安:成犬で1日1〜2時間)
  • 「待て」「おいで」などのトレーニングを遊びの中に取り入れる
  • 知育玩具など、頭を使うおもちゃを活用する

いたずらが多いときは、「問題行動」ではなく、
単純にエネルギーが余っているサインかもしれません。


やりがちだけどNGな接し方(失敗例)

最後に、柴犬の性格に合わず、関係を悪化させやすいNG行動をまとめます。

  • 怖がっているのに無理に触らせる・近づける
  • 嫌がっているのにしつこく続ける(ブラッシング・抱っこなど)
  • 叱る回数が多く、褒める回数が少ない
  • 運動量が明らかに足りていない
  • しつけの言葉やルールが家族でバラバラ

こうした対応は、柴犬にとって大きなストレスとなり、
噛みつき・吠え・拒否行動などの悪循環につながりやすくなります。

「性格に問題がある」のではなく、「接し方がその子に合っていないだけ」かもしれません。


まとめ|“性格に合わせる”だけで、柴犬との暮らしはもっと楽しくなる

柴犬の性格は、本当にさまざまです。

  • 頑固で一本気な子
  • 甘えん坊でいつもそばにいたい子
  • 慎重で、じっくり観察する子
  • 超アクティブで遊び大好きな子
  • マイペースでおだやかな子

どの性格も、「長所」と「付き合い方のコツ」があります。
大切なのは、人間側がその子の性格を理解し、合わせてあげることです。

性格を受け入れ、その子に合ったしつけやコミュニケーションを選べるようになると、

  • 無駄吠えや噛みつきが減る
  • 留守番が上手になる
  • 散歩がもっと楽しくなる
  • お互いのストレスが少なくなる
  • 何より、絆がぐっと深くなる

ぜひ今日から、愛犬の表情や動き、しっぽの振り方をいつもより少しだけ意識して見てみてください。
きっと「うちの子、こんなこと考えていたのかも」と、新しい発見があるはずです。

柴犬との暮らしが、今よりもっと優しく、楽しいものになりますように。



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