「犬の予防接種はいつ何を打てばいいの?」と悩む飼い主さんは多いでしょう。実は予防接種の時期や種類を把握することが犬の健康管理の第一歩です。本記事では、年間スケジュール表・チェックリスト付きで、初めて犬を飼う方にもわかりやすく解説します。
執筆者:動物看護師歴10年・ペットライターが監修
犬の予防接種が必要な理由
犬の感染症の中には、致死率が高い病気が多数あります。例えば犬パルボウイルス感染症は子犬がかかると致死率90%以上とも言われ、数日のうちに急変することも。予防接種は、こうした病気から愛犬を守る唯一の方法です。
- 飼い主や他の犬を守る社会的マナー
- ドッグラン・ペットホテル利用に必須
- 狂犬病予防接種は法律で義務化
30代男性の飼い主も「子犬の時にきちんと接種していたおかげで、ドッグランも安心して利用できた」と語っています。
犬に必要な予防接種の種類
① コアワクチン(必須ワクチン)
全ての犬に推奨される基本のワクチンです。
- 犬ジステンパーウイルス
- 犬パルボウイルス
- 犬伝染性肝炎(アデノウイルス)
② ノンコアワクチン(任意ワクチン)
環境やライフスタイルで選ぶワクチンです。
- レプトスピラ症
- 犬パラインフルエンザウイルス
- ボルデテラ・ブロンキセプティカ
例:アウトドア派や多頭飼いならレプトスピラ症が推奨されます。
犬の予防接種スケジュール年間カレンダー
犬の予防接種は年齢によってスケジュールが異なります。以下の表を参考に、動物病院で相談しながら進めましょう。
月齢 | 接種内容 | 備考 |
---|---|---|
6〜8週齢 | 1回目:混合ワクチン(5種〜9種) | 初回接種。散歩デビュー前に必須 |
10〜12週齢 | 2回目:混合ワクチン | 免疫力を高めるため再接種 |
14〜16週齢 | 3回目:混合ワクチン | 子犬期の接種完了 |
生後91日以降 | 狂犬病予防接種 | 法律で義務化。市区町村へ登録 |
1歳以降 | 年1回:混合ワクチン・狂犬病 | 定期接種で免疫維持 |
犬の予防接種チェックリスト
予防接種の際は以下を確認しておきましょう。
- □ ワクチンの種類と接種時期を把握
- □ ペット保険の適用有無を確認
- □ 接種後30分は病院で様子を見る
- □ ワクチン証明書の発行を依頼
- □ 次回の接種スケジュールをカレンダー登録
体験談:40代女性の飼い主は「チェックリストを使い忘れ防止したおかげで、初めてのワクチンスケジュールも安心して管理できました」と話しています。
予防接種に関するよくある質問
Q. 室内犬でも予防接種は必要ですか?
A. 必要です。ウイルスは飼い主の靴や服を介して室内に入る可能性があり、完全に防ぐのは困難です。
Q. ワクチン接種後に散歩はできますか?
A. 接種後は免疫が安定するまで約1週間は安静にしましょう。
Q. ワクチンの副作用が心配です
A. 軽い発熱や元気消失はよくある副反応です。重度の症状が見られた場合はすぐに動物病院に連絡しましょう。
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