「いつか柴犬を家族に迎えたい」「ペットショップで見かけた柴犬に一目惚れした」──そんな気持ちでこのページにたどり着いた方も多いと思います。
ただ、可愛さだけで勢いよく迎えてしまうと、あとから「思っていたのと違った…」とお互いが苦しくなってしまうこともあります。
この記事では、ペットショップで柴犬を迎える前に必ずチェックしてほしいポイントを、できるだけ分かりやすく整理しました。
読み終わる頃には、
- ペットショップで柴犬を迎えるメリットと注意点
- 良いペットショップを見分けるチェックリスト
- 店頭の柴犬を見るときの健康チェックポイント
- お迎え後に必要な準備と心構え
が具体的にイメージできるはずです。
これから柴犬と暮らしたい方の参考になればうれしいです。
1.ペットショップで柴犬を迎えるメリット・デメリット
ペットショップで迎えるメリット
- 実際の顔つき・性格の雰囲気を見て選べる
写真や動画だけでは分からない「目の印象」「人への反応」「鳴き声」などを、その場で確認できます。 - 家族と一緒にその場で相談しながら検討できる
店舗に足を運べば、家族全員で「この子がいいね」と意見を合わせながら選べます。 - 必要なグッズをその場でまとめて揃えられる
サークル・トイレ・フード・首輪など、スタッフのアドバイスをもらいながら一式揃えやすいのもメリットです。
ペットショップで迎えるときの注意点(デメリット)
- 柴犬の特性をしっかり理解しておかないと「思っていたより大変」と感じやすい
柴犬は頭が良く、自立心が強い犬種です。甘えん坊な一面もありますが、しつけや運動量にはしっかり向き合う必要があります。 - ショップによって「健康管理」と「社会化」の質に差がある
適切な管理をしているお店もあれば、残念ながらそうでないお店もあります。見極めがとても重要です。 - 血統や親犬の性格・体格などの情報が少ない場合がある
ブリーダーから直接迎える場合と比べ、親犬の情報が細かく分からないこともあります。
大切なのは、「ペットショップだから良くない」「ブリーダーだから安心」と決めつけるのではなく、お店ごとの管理状態やスタッフの姿勢をしっかり見ることです。
2.良いペットショップを見分ける7つのチェックポイント
ここからは、実際にお店を訪れたときに見てほしいポイントを具体的にまとめます。
① 店内の清潔さ
- 犬舎やガラスケースに排泄物が長時間残っていないか
- 床や壁がベタついていないか・強いニオイがしないか
- 水皿が汚れていないか、毛やゴミが浮いていないか
清掃が行き届いていないお店は、衛生面の管理が甘い可能性があります。
② 柴犬の様子・表情
- 人が近づくと興味を持って近寄ってくるか、怯えきって固まっていないか
- 極端に痩せすぎていないか、反対に太りすぎていないか
- 毛がバサバサ・ベタベタしていないか、目や鼻の周りが汚れていないか
もちろん、眠いタイミングなどもありますが、どの時間帯に見ても元気がなさそうな場合は注意が必要です。
③ スタッフの説明の丁寧さ
- 柴犬の性格の特徴やしつけの難しさも正直に教えてくれるか
- 健康面・先天性のリスクについても包み隠さず話してくれるか
- 「かわいいですよ!今決めないと他の方に…」といった急かすセールストークばかりでないか
こちらの質問に対して面倒くさそうにせず、具体的なアドバイスをくれるスタッフがいるお店は安心感があります。
④ 健康管理・ワクチンの記録がはっきりしているか
- ワクチン接種日・ワクチンの種類が書かれた証明書があるか
- 寄生虫検査や簡単な健康診断結果の説明があるか
- 「何も問題ないですよ」だけで済まされていないか
⑤ アフターサポートの内容
- お迎え後に相談できる窓口(電話・LINEなど)が用意されているか
- しつけや食事の相談に、どこまで乗ってくれるのか
- もし体調を崩したときの対応方針が決まっているか
⑥ 衝動買いをさせない雰囲気か
良いお店ほど、
- 「一度ご家族で持ち帰って検討してくださいね」
と、あえて時間を作らせてくれることもあります。
逆に、「今契約すれば◯万円値引きします」とその場での決断を強く迫るお店は、注意して見た方が安心です。
⑦ 柴犬に合った説明ができているか
柴犬は、トイプードルやチワワなどの愛玩犬とは少し性格が違います。
それを理解したうえで、
- しつけの難しさや吠えやすさ
- 運動量の多さ
- 抜け毛の量
といったポイントを説明してくれるかどうかも、大きな判断材料になります。
3.店頭の柴犬を見るときの健康チェックリスト
ここでは、初めての方でも見やすいように、チェックポイントをできるだけ具体的にまとめました。
目・鼻・口周り
- 目やにが大量についていないか
- 片目だけ細くなっていないか・白く濁っていないか
- 鼻水がダラダラ出ていないか、くしゃみが多すぎないか
- 口の中から異常なニオイがしないか(強烈な悪臭は要注意)
耳・被毛・皮膚
- 耳の中が真っ赤になっていないか
- 耳をかきむしる仕草が異常に多くないか
- 毛がスカスカすぎないか、部分的に抜けていないか
- フケが多すぎないか、湿疹やかさぶたが出ていないか
体つき・歩き方
- 肋骨の浮き出しが目立つほど痩せていないか
- お腹だけ極端に張っていないか(寄生虫の可能性など)
- 足を引きずったり、かばうような歩き方をしていないか
これらはあくまで素人でも見やすい簡易チェックです。気になる点があれば、その場でスタッフに質問してみましょう。
4.柴犬ならではの「性格」と「しつけポイント」
ペットショップで柴犬を検討している方には、ぜひ事前に知っておいてほしい性格の特徴があります。
柴犬の主な性格
- 自立心が強く、べったり甘えるタイプではない子が多い
- 警戒心が強く、初対面の人や犬には距離をとることがある
- 一度覚えたことはしっかり覚える賢さがある一方、嫌な経験も強く記憶しやすい
しつけで特に大事なポイント
- 子犬期からの社会化
いろいろな人・音・環境に少しずつ慣らしていくことで、成犬になってからの吠えや怖がりをやわらげやすくなります。 - ルールは家族で統一する
「人によってOKだったりNGだったり」が一番混乱の元です。家族会議でルールを決めてから迎えるのがおすすめです。 - 叱るより「できたら褒める」を徹底する
柴犬はプライドも高め。頭ごなしに怒られると、心の距離ができてしまうこともあります。
ペットショップのスタッフに、柴犬の扱いが得意な人がいるかどうかも、さりげなく確認してみる価値があります。
5.ペットショップで柴犬を迎えるまでの流れ
一般的な流れを知っておくと、当日あわてずにすみます。
- 気になる柴犬を見学する
まずは何店舗か回ってみて、「柴犬の雰囲気」と「お店の対応」を見比べてみましょう。 - スタッフから詳しい説明を聞く
健康状態・性格の傾向・飼育のポイント・保証内容など、気になることはメモして質問しておきましょう。 - 家族で一度持ち帰って検討する
その場の雰囲気で決めてしまわず、費用やライフスタイルを含めて冷静に話し合う時間を作るのがおすすめです。 - 契約・お迎え日を決める
当日連れて帰れる場合もあれば、準備のために後日お迎えになる場合もあります。 - お迎え前に自宅の環境を整える
サークル・トイレ・寝床・フード・お皿・首輪やハーネスなどを準備しておきましょう。
6.お迎え前に確認しておきたい「お金」の話
ペットショップでの柴犬の価格は、お店や地域によって幅がありますが、本体価格だけでなく、その後の費用も大切です。
初期費用の目安
- 柴犬本体価格
- ワクチン代・マイクロチップ代
- サークル・ベッド・トイレ・食器・首輪やハーネス
- フード・おやつ・おもちゃ
- ペット保険に加入する場合の初期費用
毎月かかる費用の例
- フード・おやつ代
- トイレシーツなどの消耗品
- 動物病院(予防接種・フィラリア予防など)
- トリミングやシャンプー代(セルフシャンプーなら抑えられます)
柴犬との暮らしは本当に楽しいですが、10年以上続くランニングコストでもあります。無理のない範囲かどうか、しっかりシミュレーションしておきましょう。
7.ペットショップ以外の選択肢も知っておこう
ペットショップで迎えるのも素敵な選択ですが、ほかにもこんな選択肢があります。
- 柴犬専門ブリーダーから迎える
親犬の性格・体格・血統を詳しく教えてもらえるケースが多く、柴犬ならではの相談に乗ってもらいやすいメリットがあります。 - 保護犬を迎える
成犬の柴犬や柴犬ミックスを受け入れる選択肢もあります。子犬期のかわいさとはまた違う、落ち着いた魅力があります。
どのルートを選ぶにせよ、「この子を一生大切にする」という気持ちが一番大事です。
自分たちのライフスタイルや経験値に合った迎え方を選んであげましょう。
8.まとめ:焦らずじっくり選ぶことが、柴犬との幸せなスタートにつながる
この記事では、ペットショップで柴犬を迎える前に知っておきたいポイントをまとめました。
- ペットショップには「実際に会って選べる」という大きなメリットがある
- 一方で、お店ごとの管理状態・スタッフの姿勢には差があるため、慎重な見極めが必要
- 柴犬ならではの性格やしつけのポイントを理解しておくと、お迎え後のギャップを減らせる
- 初期費用・毎月の費用・他の迎え方(ブリーダー・保護犬)も含めて検討すると安心
ペットショップで見かけた柴犬に心を奪われたときこそ、
一度深呼吸して、この記事のチェックポイントを思い出してみてください。
焦らず、じっくりと。
あなたと柴犬のスタートが、「この子を迎えてよかった」と心から思えるものになりますように。


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