柴犬のベッドを見たら、いつの間にか血がついていた…。
「え?怪我?病気?」「どこから出血したの?」と焦ってしまいますよね。
この記事では、柴犬専門の正しい知識をもとに、ベッドに血がつく主な原因7つと危険サイン、今日からできる家庭での対応を分かりやすくまとめました。
「病院に行くべきかどうか」が判断できるよう、症状別チェックリストも付けています。
柴犬のベッドに血がつく主な原因
皮膚の炎症・かき壊し
柴犬は皮膚がデリケートで、季節の変わり目やアレルギーで掻きすぎて皮膚が破れることがよくあります。
ベッドに細かい赤い点状の血が付く場合、この原因が最も多いです。
よくある部位:脇・お腹・足先・首周り
- 痒みで夜中にずっと掻いている
- 毛が薄くなっている部分がある
- 赤いブツブツ・湿疹がある
これらが当てはまればほぼ確定です。
爪のトラブル・爪割れ
柴犬は運動量が多いため、散歩中の引っかかりや伸びすぎにより爪が割れて出血することがあります。
ベッドに「線状」の血がついていたら、爪が触れて出た血である可能性が高いです。
- 歩くとき足をかばう
- 爪の先端がギザギザ・欠けている
- 触ると嫌がる
肛門腺の炎症・破裂
柴犬は肛門腺が詰まりやすい犬種。そのため、肛門腺が炎症を起こして血が混ざることがあります。
肛門付近に“鉄のようなニオイ+ねばつく液体+血”がある場合はこの可能性が高いです。
- お尻を床に擦りつける(スリスリ行動)
- お尻を気にして振り返る
- 肛門周りが赤く腫れている
ヒート(避妊していないメス犬)
メス柴犬で避妊をしていない場合、発情出血がベッドに付着することがあります。
出血は少量〜中量で、色は薄い赤〜茶色。
- 陰部がふくらんでいる
- 外陰部をしきりに舐める
- 出血は2〜10日ほど続く
歯茎からの出血(歯周病・硬いおもちゃ)
柴犬は噛む力が強いため、硬いガムやおもちゃで歯茎を傷つけて出血することがあります。
- おもちゃに血がついている
- ヨダレが多い
- 口臭が強くなる
外耳炎による耳の出血
耳を強く掻きむしることで、耳の内側を傷つけて出血するケースもあります。
特に柴犬はアレルギーが多く、耳がムズムズして掻き壊しやすい犬種です。
- 耳から強いニオイがする
- 頭を振る回数が多い
- 耳の中が赤い・汚れが多い
ケガ・擦り傷
散歩中に草や金属で引っかけて、気づかないうちに軽い出血を起こしていることもあります。
毛が多い柴犬は細かな傷が見つけにくいのが特徴。
今すぐ家庭でできる対処法
出血の場所を特定する
まずはこれが一番重要です。以下の順番でチェックしましょう。
- 口の中(歯茎)
- 足先(爪割れ・肉球)
- 耳の中
- お腹や脇(皮膚炎)
- 肛門周り(肛門腺)
- 陰部(ヒート)
触った時に「痛がる場所」が見つかれば、原因はほぼそこです。
小さな傷・擦り傷は優しく消毒
犬に安全な消毒液(クロルヘキシジン、イソジン薄め)を使用します。
アルコールは絶対NGなので注意してください。
爪割れの場合の応急処置
- 割れた部分を触らない
- 出血が続く場合は止血剤(市販スティック)
- 歩き方が不自然なら病院へ
肛門腺トラブルは家庭では治らない
肛門腺炎・破裂は必ず病院で処置が必要です。痛みが強いため、家庭で無理に絞るのは危険です。
皮膚炎・アレルギーが原因なら
- 患部を舐めないようエリザベスカラーを装着
- シャンプーは低刺激の獣医推奨製品を使用
- 1週間以上痒みが改善しない場合は病院へ
こんな場合は急いで動物病院へ
すぐ受診すべき危険サイン
- 出血量が多い・何度も繰り返す
- 痛がって歩きたがらない
- 肛門付近が腫れあがっている
- 口から血が出る(歯周病末期や腫瘍の可能性)
- 耳からドロッとした血液や悪臭のある液が出ている
24時間以内に受診するべきケース
- 皮膚がただれている
- 舐めすぎで毛が抜けている
- 爪が深く割れている
- 出血が何度も続く
「少しの血だから大丈夫」と思って放置すると、感染症や慢性炎症につながる場合があります。
予防方法|ベッドの血を繰り返さないために
爪の長さを定期チェック
月1〜2回の爪切り、散歩だけでは削れない爪は要注意です。
皮膚ケアを習慣化
- 週1回のブラッシング
- アレルギーがある場合は低刺激フードを検討
- シャンプーは月2回以内
肛門腺は月1回ケア
肛門腺が溜まりやすい柴犬は、放置すると高確率で炎症を起こします。
硬すぎるおもちゃは避ける
鹿角・ハードガムなどは歯茎を傷つけやすいので注意。
まとめ|血の原因は必ずある。小さなサインを見逃さないで
柴犬のベッドに血がついているのは、必ず原因があります。
多くは軽い炎症や擦り傷ですが、肛門腺炎・爪割れ・耳の出血・口内トラブルなど、放置すると悪化するケースもあります。
この記事のチェックリストを参考に、まずは原因を特定し、必要に応じて早めに動物病院を受診してくださいね。
あなたの柴犬が、毎日快適に過ごせますように。



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