「夜になると柴犬がクンクン・ワンワン鳴いてしまう…」
「隣人が気になって眠れないし、申し訳ない…」
そんな悩みを持つ飼い主さんは多く、実は原因を正しく理解すれば夜泣きは必ず改善できます。
この記事では、柴犬専門で長年向き合ってきた知見をもとに、夜泣きの本当の原因・年齢別の対処法・やってはいけない行動を徹底的に深掘りします。
読み終わる頃には、今日から明日からできる改善ポイントが明確になり、愛犬との夜がぐっと楽になります。
柴犬が夜泣きをしてしまう主な原因
ストレスと不安によるもの
柴犬は警戒心が強く、環境変化に敏感な犬種です。
引っ越しや模様替え、新しい家族や来客などの変化は、柴犬にとって大きなストレスになります。
ストレスを示すサイン:
- ご飯の食いつきが悪い
- 落ち着きなくウロウロする
- 粗相が増える
- 日中の睡眠が浅い
分離不安(パピー〜成犬に多い)
「飼い主がいないと不安になる」状態で、夜泣きの最も多い原因の一つです。
パピーはもちろん、成犬でも起こります。
特に以下に当てはまる場合は要注意:
- 飼い主が見えなくなると吠える
- 留守番中のいたずらが多い
- 帰宅すると過剰に興奮する
老化による認知症(シニア犬)
10歳を超える頃から増えてくるのが認知機能の低下です。
昼夜逆転や夜間の不安感が増し、突然鳴き続けるケースもあります。
特に以下の症状が出ている場合、認知症の可能性があります。
- 夜中に意味もなく歩き回る
- 同じ場所をぐるぐる回る
- 人や場所が分からない様子がある
- 昼間よく寝て夜に起きてしまう
身体の痛み・疾患
腰・関節の痛み、耳の疾患、皮膚の痒みなどの不快感も夜泣きの原因になります。
特に柴犬はアレルギー性皮膚炎や関節のトラブルが起こりやすい犬種です。
生活リズムが崩れている
日中よく寝てしまうと、夜に眠くならず泣き出すことがあります。
散歩不足や刺激不足によるものです。
年齢別:今日からできる夜泣き対策
【子犬】安心感を作りながら「自立」を育てる
パピーは不安感が強い時期。「甘やかし」と「安心の提供」は別物です。
効果的な対策:
- 寝床を飼い主の気配が少し感じられる距離に置く
- タオルに飼い主の匂いを含ませてあげる
- 子犬用コングやガムで安心して一人で過ごせる経験を作る
- 寝る前に軽い遊びで満足感を与える
やりがちなNG: 泣いた瞬間に抱き上げる → 「鳴けば来てくれる」と学習してしまう
【成犬】ストレス要因の排除と生活リズムの安定
成犬は原因を一つずつ丁寧に取り除くことで劇的に改善します。
対策のポイント:
- 散歩の質を上げる(匂い嗅ぎを十分にさせる)
- 知育おもちゃで脳を疲れさせる
- ケージにブランケットを掛けて「暗くて安心できる巣」にする
- 寝る場所を一定にし、ルーティン化する
特に匂い嗅ぎ散歩は即効性のあるメンタルケアなので必ず取り入れましょう。
【シニア犬】認知症ケアと睡眠環境の最適化
シニア期は「不安を取り除く」ことが最優先です。
優先するべき対策:
- 夜間は部屋を真っ暗にしない(常夜灯を活用)
- トイレの場所を明るくし、迷わないようにする
- 昼間はなるべく日光に当てる
- DHA・EPAなど脳機能をサポートするサプリを活用
特に「昼夜逆転」は補助用品と生活リズムの調整で大きく改善します。
夜泣きがひどい時に試したい追加ケア
アロマ・音の力を使った環境調整
柴犬は嗅覚・聴覚が鋭いため、リラックス環境づくりは非常に効果的です。
- ヒーリングミュージック
- テレビの小音量(生活音が安心感に)
- ラベンダー系のアロマ(犬用の安全なもの)
寝床の見直し
寝る場所次第で夜泣きが一気に改善することがあります。
- 風が当たらないか
- 周りの音がうるさくないか
- 床が冷えていないか
- 暗すぎて不安になっていないか
生活リズムの「夕方の散歩」が鍵
夜泣きが多い子は、夕方の散歩の質を高めると大きく改善します。
理想のスケジュール例:
- 夕方にしっかり歩く(匂い嗅ぎ重視)
- 帰宅後は軽い食事
- 就寝前に5〜10分の知育遊び
身体・脳・心が満たされると、夜にぐっすり眠れるようになります。
夜泣きの原因が分からないときのチェックリスト
- 耳掃除は最近したか?(外耳炎の痛み)
- 皮膚が痒くないか?
- 足を触った時に嫌がらないか?
- 夜間の室温は快適か?
- 散歩量は足りているか?
- 寝床は落ち着ける場所になっているか?
上記に当てはまるものを1つずつ改善するだけでも、夜泣きは確実に減ります。
動物病院へ相談すべきケース
以下に当てはまる場合は、病気や認知症の可能性があります。
- 昼夜逆転が急に始まった
- 夜中に鳴き続けて止まらない
- 歩き回る・徘徊が増えた
- 体に触れると痛がる
- 食欲が落ちた
無理に我慢させず、早めに診察を受けることで改善が早まります。
まとめ:柴犬の夜泣きは必ず改善できる
柴犬の夜泣きは飼い主の愛情と正しい理解があれば、必ず落ち着いていきます。
ポイントは3つ:
- 原因(不安・痛み・生活リズム)を正しく見つける
- 年齢に合わせた「最適なケア」を行う
- 改善まで焦らず丁寧に続ける
毎日の小さな積み重ねが、愛犬の安心した睡眠とあなたの快適な生活につながります。
あなたと愛犬が、静かで幸せな夜を取り戻せますように。



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