柴犬と旅行したい。でも、旅先のフードや消臭剤、虫よけ、シャンプーなどでお腹がゆるくなったり、皮膚が荒れたり、落ち着かなくなったり…そんな不安もありますよね。
この記事では「無添加にこだわりたい」人がやりがちな落とし穴(やりすぎ・準備不足)を避けつつ、柴犬がいつも通りに近い状態で旅行できるように、準備→当日運用→帰宅後ケアまでを丸ごと深掘りします。
まず全体像をつかむ

柴犬と旅行を楽しみながら、できるだけ無添加のフードやケア用品を使って体への負担を減らしたい──そう考えるなら、最初に「全体像」を押さえるのが一番の近道です。
旅行はいつもと違う要素が一気に増えます。
- 移動(揺れ・音・気温変化・トイレの我慢)
- 食事(タイミング・水・おやつ量・誤食リスク)
- 宿泊(匂い・床材・音・同室ルール・消臭剤)
柴犬は環境変化の影響を受けやすい個体が多く、ストレス → 胃腸 → 便の乱れや皮膚の赤み・かゆみにつながることがあります。だからこそ「無添加対策」は、単に“添加物を避ける”だけでなく、旅行で増える刺激をまとめて減らす考え方が重要です。
旅行中は「いつもと違う場所」だけで十分に刺激があります。そこへ「初めてのフード」「初めてのシャンプー」「香りの強い消臭剤」が重なると、柴犬の負担は一気に増えます。
結論はシンプルで、基本は「いつもと同じものを、いつもより慎重に」です。
特に注意したいのが、無添加フードや無添加おやつを「良さそうだから」といって旅行当日に初投入してしまうこと。無添加でも、“初めて食べるもの”は胃腸にとって刺激です。必ず自宅で慣らしてから持参しましょう。
移動手段のルール確認は「早いほど勝ち」
公共交通はルールが細かく、ケージのサイズ・重さ・料金・乗車位置・頭数制限などが路線ごとに違うことがあります。条件も変わりやすいので、必ず公式情報を確認してください。
| 移動手段 | 一般的な条件の例(目安) | 無添加×低ストレスのポイント |
|---|---|---|
| JRなど鉄道 | ケージに全身が入る/重さ制限/手回り品料金など | 車内での食事は最小限。匂いの強いおやつは控える |
| 飛行機 | 貨物室預かり中心(会社や路線で規定が異なる) | 搭乗前後は胃腸に配慮して食事タイミングをずらす |
| 高速バス | 同伴不可が多い(会社ごとに異なる) | 不可の可能性を前提に代替手段も用意 |
※条件は会社・路線・時期で変わるため、必ず最新の公式情報を確認してください。
宿は「犬OK」だけで判断しない
宿泊先は「ペット可」でも、受け入れの“本気度”が違います。
- 客室のみOK/ロビーOK/レストラン同伴OK など範囲
- 足洗い場、ドッグラン、ペットシャワーの有無
- 清掃や消臭で強い薬剤・強い香りを使っていないか
匂いに敏感な柴犬は、強い芳香や消臭剤で落ち着かないことがあります。気になる場合は、予約前に問い合わせるのが一番確実です。
準備しておきたいこと

無添加志向で快適に楽しむための準備は、「全部持っていく」よりも“軸だけ守る”ほうが成功します。まずは旅行中に変えないものを決めましょう。
- 主食のフード(ドライ・ウェット・手作りなど)
- 普段から食べ慣れているおやつ
- 肌に触れるケア用品(シャンプー・肉球ケア・ブラッシングスプレー)
用意する量は旅行日数分+予備1〜2日が基本。小分けにしておくと「いつも通りの量」を守りやすく、宿でも扱いやすいです。
フードの小分けは「事故防止」に直結する
旅行では人も犬もテンションが上がりがちで、ついおやつが増えます。フードを小分けにしておけば、
- 食事量がズレにくい
- 「今日はおやつが多かったからフードは少なめ」に調整しやすい
- 誤って多く与えるミスを減らせる
飲み水の変化は「お腹」に出やすい
短期旅行なら現地の水でも問題ない子も多いですが、胃腸が敏感な柴犬は水の硬度や消毒臭で便がゆるくなることがあります。
- 敏感な子:飲み慣れた水を持参(ペットボトルなど)
- 中間策:浄水ボトル/簡易浄水器を使う
- 大事な共通点:急に大量に変えない
また、熱中症対策でスポーツドリンクを与えたくなる場面もありますが、安易な使用は避け、心配なら獣医師に相談してください。
持ち物は「最低限+代替」まで
無添加にこだわりすぎて荷物が増えると、人が疲れてミスが増えます。おすすめは“必須セット”+“代替セット”の2階建てです。
| カテゴリ | 必須セット(絶対) | 代替セット(あると助かる) |
|---|---|---|
| 食事 | フード小分け、食器、給水ボウル | 胃腸ケア用の“いつもの”少量トッピング |
| トイレ | トイレシート、袋、消臭(無香料) | 汚れ物用ジップ袋、ペット用タオル |
| ケア | ブラシ、肉球ケア、無香料ウェット | 低刺激シャンプー小分け、コットン |
| 安心 | リード2本(予備含む)、迷子札 | 普段の匂いの毛布、静かな噛むおもちゃ |
宿への事前確認テンプレ(コピペOK)
問い合わせが苦手でも、短文でOKです。柴犬の特性と無添加志向を伝えると、対応可否が分かりやすくなります。
手順とコツ
当日は「やることが多い」のではなく、迷う回数が多いと失敗します。そこで、当日の運用は3つの柱で固定するとラクです。
- 食事はいつも通り(量・回数・時間)
- 水分はこまめに(少量ずつ・頻回)
- 休憩は先に入れる(疲れてからでは遅い)
出発前のコツ(ここで勝負が決まる)
- 出発の30〜60分前に短い散歩で排泄を済ませる
- 食事は出発直前にドカ食いしない(車酔い予防)
- ハーネス・首輪・リードのゆるみ確認(写真も撮っておく)
車移動のコツ(休憩は“定期便”にする)
目安は2時間おき。ただし個体差があるので、最初はこまめに様子を見て調整しましょう。
公共交通のコツ(ケージ環境で8割決まる)
- 底に滑りにくいマットを敷く
- 普段の匂いの毛布を入れる
- 車内で匂いが出る食べ物は避ける(犬も人も快適)
宿に着いた直後のコツ(落ち着ける場所を作る)
到着直後は興奮しがちです。まずは部屋の安全確認をして、柴犬の“基地”を作ります。
- 誤飲しそうな小物、コード、隙間、ベランダをチェック
- ベッドやマットを置いて落ち着く場所を固定
- フードと水の位置を早めに決める
ここで落ち着くと、その後の観光もスムーズになります。
よくある失敗の避け方
柴犬との旅行で多い失敗は、実は「無添加そのもの」ではなく、変化が重なることです。よくあるパターンを、具体的に潰していきましょう。
旅行当日にフードを大きく切り替えてしまう
無添加フードでも、初めてのものは胃腸にとって刺激です。切り替えるなら旅行より前に。
- 旅行1〜2週間前から10〜20%ずつ混ぜて移行
- 旅行中は「慣れているフード」を主軸に
- ご当地おやつは原材料を見て、最初はひとかけらだけ
おやつやご褒美が増えすぎる
旅行は写真も撮るし、つい増えがち。無添加表記でも食べ慣れないものは要注意です。
車内の温度・匂い対策が不十分
- 犬を車内に残さない(短時間でも危険)
- 芳香剤・強い消臭剤は控えめに(無香料が安心)
- 休憩ごとに呼吸、舌の色、歩き方を確認
宿のルールや設備をよく確認していない
「犬OK」でも細かいルールが多いです。事前確認が一番のトラブル回避。
- 柴犬(中型犬)であること、匂いに敏感なことを伝える
- チェックイン時に犬ルールを再確認
- 部屋の匂いが強いときは、換気→相談(部屋変更含む)
季節の安全対策を軽く見てしまう
無添加の虫よけやケア用品も大切ですが、最優先は「無理をしない」こと。
- 夏:路面温度・車内温度・日中移動を避ける
- 冬:冷えと乾燥、肉球の保護
- 春秋:花粉・ダニ・気温差を想定
「頑張りすぎ」も失敗のもと
無添加を完璧にしようとして、荷物が増え、計画が複雑になり、結果として人が疲れる──これが意外と多いです。守る軸だけ固定して、その他は現地で“減点を防ぐ”ほうが成功します。
帰宅後にやると差がつく「アフターケア」
旅行は楽しい反面、柴犬は知らないうちに疲れています。帰宅後に少し整えるだけで、翌日の体調が変わります。
- いつもの食事・いつもの水に戻す(急な変化をしない)
- ブラッシングで花粉・砂・ホコリを落とす
- 肉球の状態チェック(乾燥・ひび割れ)
- 便の状態を24〜48時間だけ注意深く見る
もし嘔吐・下痢が続く、ぐったりする、呼吸が荒いなどがあれば、早めに動物病院へ相談してください。
まとめ
柴犬との旅行で無添加対策を成功させるコツは、結局のところ「いつもの生活から大きく外れない」ことです。
- フード・おやつ・ケア用品は普段のものを主軸に
- 水の変化は急に大量に変えない
- 移動は休憩を先に入れる(疲れてからでは遅い)
- 宿は「犬OK」だけでなく、匂い・清掃・同伴範囲まで確認
無添加は“目的”ではなく、柴犬の健康と快適さを守るための“手段”です。完璧を目指さず、守る軸だけ決めて、あとは愛犬の様子を見ながら調整していきましょう。
FAQ
柴犬との旅行と無添加対策で、初心者が特に気になりやすいポイントを整理します。
旅行中だけ無添加フードに変えても大丈夫?
A. 無添加自体は良い選択肢ですが、旅行中だけ急に切り替えるのはおすすめできません。フード変更そのものが負担になるため、変えるなら1〜2週間以上かけて少しずつ慣らし、旅行中は「慣れているフード」を基本にしましょう。
ご当地おやつはどのくらいなら与えてもいい?
A. 目安は1日の総カロリーの10%以内で、原材料がシンプルなものを少量だけ。初めてのおやつは最初はひとかけらから。便の状態を見ながら調整してください。
飲み水は持参したほうがいい?
A. 短期旅行で問題ない子も多いですが、硬度や消毒臭の違いでお腹がゆるくなることも。敏感な子は持参、または浄水ボトルなどの中間策が安心です。
無添加の虫よけやシャンプーは、どこまでこだわるべき?
A. 皮膚が弱い子は普段の低刺激タイプをそのまま旅行にも。トラブルがない子でも、旅行先で初めての用品を使うのは避け、使うなら旅行前に一度自宅で試しておくと安心です。
無添加にこだわりすぎて旅行が窮屈になりそう…
A. 100%完璧にする必要はありません。「フード・おやつ・ケア用品はできるだけいつも通り」という軸だけ守れば十分です。あとは愛犬の様子を見ながら、無理のない範囲で楽しんでください。



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